旅する映像 718日目 憧れの街、バラナシ



僕が初めて旅をした二十歳そこそこの頃に、インド帰りの旅人たちから幾度となく噂を聞いた、宗教都市バラナシ。生と死が混在し、人生観が変わってしまうディープな町、そんなふうに何度も噂聞いた。当時東南アジアを旅していた僕にとって、インド帰りの旅人は何か「それっぽい」雰囲気を纏っているように見えて、それはそれは憧れた。よく分からないジェラシーを感じたし、よく分からない旅人ヒエラルキーみたいなものの上位に君臨しているように思えた。そしてバラナシは、いつか行ってみたい町になった。あれから15年。いよいよバラナシにやって来た僕は、滞在中毎日町を歩きまわった。沐浴する人々の隣で、パンツ一枚になって路上マッサージを受ける。暑さに疲れてカフェに入り、大ぴらに飲めないビールを壁に隠れていただく。いい感じで酔いが回り、ホテルに帰ってクーラーつけて寝る。いつのまにか夜になり、近くのイタリアンでパスタを食べて、また壁に隠れてビールを飲む。そんなバカンスのような毎日を過ごし、思った。歳とったなぁと。

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"Varanasi"

旅する映像 717日目 向かう先はバラナシ



一ヶ月のヨメヨガ期間が終わり、聖地リシュケシュ滞在も終了。修行を終えたヨメは、どこか自信に満ち溢れているというか、芯が強くなったように思う。具体的にはなかなか言いにくいのだが、なんか、スッキリしている。ヨメの修行中、ダンナである僕は、ヨガ興味無いしやることないのでインドから脱走しヨーロッパを旅していた。それはそれで楽しかったのだが、ヨメを見てると、僕もやればよかったとちょっと思う。彼女曰く、僕みたいな情緒不安定な男こそやるべきなのだそうだ。やればよかった。いつか気が向いたら、篭ってみようと思う。さて、久しぶりの二人旅。行き先は、ガンジス川を下った先の宗教都市、バラナシ。2等寝台列車に乗って、南へと向かう。

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"Rishikesh → Varanasi"

旅する映像 716日目 ヨガ修行を終えたヨメが。



ヨガ篭りを終えたヨメと、約一ヶ月ぶりの再会。もうすぐ新婚旅行7年目を迎える僕らの旅の中で、ここまで夫婦別々に行動するのは実は初めてで、なんだか不思議な気分にもなる。そんな、久しぶりに会うヨメは、完全に絡みづらくなっていた。異様な出で立ちでおでこに変なのつけながら、自分の庭のようにリシュケシュの町を無言でズンズン歩いていく。毎日瞑想し、植物だけを食べ、変わった音楽を歌い続けるとこういうことになるのかと思いながら彼女の後を追い続け、着いた先は、ガンジス川のほとり。ヨガの聖地リシュケシュを後にする前に、最後の沐浴をするのだそうだ。ヒマラヤの雪解け水が流れるこの川はもちろん冷たくて、僕にはなぜそんなことをするのか分からなかったけれど、水を浴び頭まで浸かったヨメの顔は恍惚としていて、今後の夫婦生活が不安になった。

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"Yoga Niketan Ashram"

旅する映像 715日目 サドゥーとサルのアシュラム記念日



サドゥーと呼ばれる人たちがいる。ヨガの修行僧で、かなりストイックな人々。サドゥーになるのは並大抵のことではないらしく、インドでも尊敬される存在なのだそうだ。住所を持たず、なんなら衣服も持たず、俗世を断ち、苦行し瞑想し、解脱を目指す。観光客狙いの偽サドゥーもいるが、リシュケシュの街には、見た目だけでそれとわかるディープなおじさんがたくさんうろうろしている。そんな高貴なオレンジのおじさんたちが一堂に会したこの日は、ヨメが学ぶアシュラムヨガ道場の何十周年かの設立記念日。サドゥーの方々を招いて、記念日を祝う特別な日。朝からいつもより豪華なご飯を用意し、たくさんのおじさんを修行者の一員であるヨメがもてなす。ヨメ曰く、サドゥーは「みんな優しいおじさん」だったそうな。

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"Yoga Niketan Ashram"

旅する映像 714日目 道場前のガンジス川



引き続き、ヨガ修行中のヨメは、リシュケシュ暮らし。ヨメが暮らすアシュラム(ヨガ修行場)の前は、ガンジス川。滞在中、毎朝、瞑想と朝のヨガを終えた後に河岸へと散歩していたそうな。朝と夕方のガンジス川は、とても綺麗。インドの太陽はどこか不思議で、朝夕は霧に包まれたように薄くなる。スモッグのせいなのか空に舞った砂埃のせいなのかわからないが、僕らが訪れたどの町でも同じ現象が起こっていた。沐浴する人々と、牛と野犬。ちょっとカオスだが、どこか厳かな雰囲気もある。

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"Yoga Niketan Ashram"

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