旅する映像 697日目 エベレストトレッキング 9日目



ディンボチェの町から目指す次の宿泊地、トクラ。そこまでの道中の景色は、これまでのトレッキングで一番素晴らしかった。ディンボチェの丘を登りきった後、緩やかな傾斜の大地の上をずっと歩く。どこを向いても見えるのは、雪を被った巨峰。6000m級の山ばかりだ。そして丘を越えれば、また新しい山が見えて来る。そんな景色の中を歩いていると、なんだか不思議な気分になって来る。全てがデカすぎて、並んで歩く僕ら4 人が途方もなく小さく思えてきた。昼過ぎに到着したトクラは、ロッヂが2軒並ぶだけの場所。目の前には明日登る長くて急な坂が見える。ベースキャンプまで、あと2つの村を残すのみ。随分と登ってきた。

DSC02109.jpg

"Dingboche → Thokla"

旅する映像 696日目 エベレストトレッキング 8日目



標高4410mのディンボチェ。ベースキャンプまで、ここが最後の町になる。この先はロッヂが並ぶだけのポイントのみ。ナムチェバザールに続き、僕らはここで高度順応のために2泊する。8日目にもなるといよいよ下着が足りなくなってきて、ちょうどいいので湧き水で洗濯。けれど、-10℃の中での手洗いはすさまじかった。洗ってしぼった靴下は、並べる順に凍っていく。部屋のひなたに干すけれど、これが1日経っても乾かない。部屋の中ももちろん氷点下。水をこぼした床は凍ってつるんつるんになっている。トイレも定期的にお湯を流さないと使えない。乾かない洗濯物は、最終的に暖炉で乾かした。そんな1月のエベレスト街道、笑えるほどに寒いのです。

161123_Nepal_edit.01_03_28_24.Still104.jpg

"Dingboche"

旅する映像 695日目 エベレストトレッキング 7日目



早朝から、村のヘリポートにヘリが降り立つ。おそらく高山病になってしまった人を迎えにきたのだと思う。ゆっくり高度をあげていても、体質や体調で高山病になってしまうことはあるそうで、そうなったら直ちに高度を下げなければいけない。宿の看板には"wifiアリ"の表示に並んで"ヘリサービスあり"の表示も書いてあるほどに、高山病になることは多いみたいだ。ベースキャンプまで登りきれるか俄然不安になりつつも、今日は4000mを超える。アメの袋はパンパンになり、森林限界に入り風景が一変した。荒々しい荒野を歩きながら、次の町ディンボチェへ向かう。

161123_Nepal_edit.00_59_37_21.Still102.jpg

"Pangboche → Dingboche"

旅する映像 694日目 エベレストトレッキング 6日目



1月のエベレスト街道はとても静か。トレッキングのベストシーズンは秋で、10月11月のエベレスト街道はロッジの部屋が取れないほどに、混むそうな。でも厳寒期の1月のトレッカーの数はベストシーズンの10分の1以下。閉まってるロッジも結構あって完全にオフシーズンなのだけれど、これが非常によかった。トレッキング中の絶景は独り占めだし、夜は暖炉の火を独り占め、シェルパの相棒と一緒に、静かに山の夜を過ごす。寒さは厳しいけれど、山をゆっくり味わうにはとてもいい時期だと思う、1月のエベレスト街道。

161123_Nepal_edit.00_54_39_05.Still097-3.jpg

"Deboche → Pangboche"

旅する映像 693日目 エベレストトレッキング 5日目



映像でなかなかお伝えできないのが、ここ1月のエベレストの寒さ。スタートの街ルクラですら、最低気温は-17℃。もちろんどこの宿にもエアコンは無く、唯一の暖は夕方に点けられる暖炉と、湯たんぽの入った布団の中。つまり、それ以外は常に結構な寒さに晒されている。トレッキング中は体が動いているのでまだましだけれど、戦いは宿に着いてから始まる。ナムチェを超えたあたりから、いよいよトイレが凍りだし、室内でもずっと寒くなってきた。部屋の中でもダウンジャケットとダウンのスリッパを着込むほどで、それでも寒い。だからここデボチェの宿に電気毛布があったことの嬉しさを、なかなか映像では伝えられなくて、ちょっと悔しい。

161123_Nepal_edit.00_49_36_26.Still095.jpg

"Namche Bazar → Deboche"

« prev 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11