旅する映像 705日目 デリーから色のお祭りへ



まだ着いたばかりだけど、デリーは思いのほか普通。確かに人は多くて激しいが、噂ほどボッタくられることもなく、アフリカみたいに挨拶しながら「金をくれ」と言われたりもしない。驚いたのは、写真に対するアクティブさ。皆「セルフィーセルフィー」と言ってスマホで一緒に撮ろうと声をかけてくるし、こちらが撮ってもノリがいい。色々な人から声をかけられ、結果僕らは、インド滞在中に何十組ものご家族の集合写真におさまった。こんなに写真にアグレッシブな国は初めてだ。街には野良犬のように牛が闊歩し、どこよりもクラクションが強め。けれど、それ以外は総じて普通の都会のように思えた。デリーに着いてすぐ、僕らは南へ向かった。目指す町は、ゴーベルダン。その隣のブリンダーバンの町で、色の祭「ホーリー祭」に参加するのが目的なのだが宿はどこも予約でいっぱいで、よくわからない隣町に宿をかまえることになった。そしてメトロとバスとオートリキシャ2台を乗り継ぎ、なんとかたどり着いたゴーベルダン。何にもない場所かと思いきや、なんだか人でいっぱい。インドはどこも、人でいっぱい。

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"Delhi → Goverdhan"

旅する映像 704日目 インドに向かわなければならぬ



カトマンズは、危険な都市だった。居心地の良さが、危険すぎた。首都なのに都会すぎず、でもなんでも手に入る丁度いい規模感。街からはヒマラヤ山脈が見え、晴れの日はホント気持ちがいい。騒がしいけど、それがどこか懐かしい。物価は安く、日本食は安いのに美味い。危ない。いくらでも長居ができてしまう。事実、できてしまった。3ヶ月以上も長居した。特に何をするでもなく、毎日街をブラついて、日本食を食べて夕日をみた。砂埃対策にマスクを買って歩き、街中に顔なじみを作った。カトマンズほんとよかった。山の生活も含めて、ネパールは大好きな国の一つになった。でも、ここにずっといるわけにも行かない。そろそろいい加減にして、僕らは次の国に向かわなければならない。行き先はインディア。なんだか最近悪いニュースが飛び交い、世界有数のウザい国と噂されるインド。居心地の良いカトマンズから謎多き国に行くのは正直億劫で仕方ないけれど、行かねばならぬ。なぜならビザが切れたから。

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"Kathmandu → Delhi"

旅する映像 703日目 カトマンズのシヴァラトリ



トレッキングで全体力を使い果たした僕らは、カトマンズに戻り、連日ゆっくりマッタリ過ごしていた。部屋でダウンジャケットを重ね着しなくてもすむし、何よりトイレの水が凍らない。都会の生活は楽でいい。そんなありがたみを感じているうちに、街はお祭りシーズンに突入した。ヒンズー教の神様シヴァ神を称えるお祭り、"シヴァラトリ"。カトマンズのお寺、"パシュパティナート"では、数十万人も集まる一大行事が行われるのだとか。部屋に篭る僕らに見かねたホテルのスタッフに勧められ、僕らはタクシーで現地へと向かった。そもそもこのお寺は有名な巡礼地であり、観光地。寺の外から人でごった返し、お参りの人の列がお堂ごとに連なっている。そして川岸はカオスだった。寺にはガンジス川の支流が流れ、インドのバラナシで有名な火葬場がここにもある。祭りの日である今日も火葬は休むことなく行われ、目の前で川で清められた遺体が、順番に火葬されていた。が、そのすぐ隣では、爆音で音楽が流れ、大観衆が大歓声。火葬場の横で、まるでコンサートのように人々は盛り上がり、すごく楽しそうだ。その目の前では巡礼の人が川で身を清め、祈りを捧げる。さらにその横では、引き続き火葬が行われている。色々なものが入り混じっていて激しくて、面白いけどなんだか圧倒されたお祭りだった。なぜだか、そろそろ引きこもり生活をやめようと思えるようになった。

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"Pashupatinath"

旅する映像 702日目 さようならエベレスト



12日間かけて登ってきたベースキャンプまでの道。帰りはなんと、3日で下ってしまう。ゴラクシェップ(5140m)から空港のあるルクラ(2840m)まで、標高はもちろん下がるだけ。なので、高山病を気にせずズンズン進める。下りは、景色が変わる様が面白い。登山道は瓦礫の氷河から始まり、土の地面に変わり、そのうち草が生え出して、4000m以下になるにつれ木々が茂り始める。すれ違う荷運びの動物はヤクからゾッキョに変わり、下がれば下がるほど村と村の感覚は狭くなり、エベレスト街道は賑やかになる。もちろん気温も変わり、-35度のベースキャンプに比べるとルクラの気温は夏にも思えた。でも、だんだん遠く小さくなっていくエベレストに、なんだか少し後ろ髪を惹かれてしまった。1月のエベレスト街道は極寒だったけれど、神様の住んでそうな、信じられない絶景を前に日々歩く、という夢のような日常だった。このトレッキング、最高です。人生一度、エベレストトレックをいろんな人にオススメしたい。心も体も完全に透明になる15日間、最高の思い出になると思います。そして、ルクラに無事戻ってきた僕たち夫婦とカルマとニマは、久しぶりのビールで乾杯をし、無事の帰還を祝い、気持ちの良い夜を過ごした。翌朝、再び世界一恐怖の飛行機で、カトマンズへと戻る。

今回お世話になった、頼れるガイド兼ポーターのカルマ(Karma)の連絡先です。彼にガイドをという方はぜひ連絡してみてください(英語ですが親切です)!ルクラ空港そばの"ナマステロッジ"でもブッキングできます。トレックガイドをお探しの方はぜひ!優しく頼れる人です。
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"Gorak Shep → Lukla"

旅する映像 701日目 エベレストのタイムラプス



僕らがカラパタールについたのは、1月のちょうど満月のころ。月に照らされたエベレストが撮りたくて、日が落ちた後、僕はもう一度丘へと登った。エベレストを前にしたカラパタールからの景色は圧巻だったが、寒さが更に圧巻だった。カメラはすぐに凍るほど冷たくなり、素手では持ってられないほどになる。バッテリーにもカメラにもカイロを巻きつけ、次に自分にもありったけのダウンを巻きつけた。ダウンジャケット2枚にダウンパンツ。ダウンシューズにダウンの手袋。中には着れるだけ着込んである。が、それでも寒い。登っている時はよかったが、場所を決めて撮影準備を始めると、体の芯から凍ってくる。無駄に動いて体を温めようとするが、5000mを超える高所では息が切れて続かない。凍えながら、ふと、辺りを見回してみて、なんだかハッとした。目の前には満月に照らされたエベレスト。周りは360度全て、7000mを超える光る雪の巨峰。そして、もちろん誰もいない。風もない。たまに、エベレスト手前のヌプツェで起こっている雪崩のおとだけが、パラパラと聞こえる。そんなとこに、ひとりぼっちだ。怖さは微塵もなく、ただただ見とれた。寒いはずなのに、写真を撮るのも忘れて見とれていた。しばらく見とれた後、やっぱり寒くて我に返り、月のエベレストの写真を撮った。

今回お世話になった、頼れるガイド兼ポーターのカルマ(Karma)の連絡先です。彼にガイドをという方はぜひ連絡してみてください!ルクラのナマステロッジでもブッキングできますので、ガイドをお探しの方はぜひ!頼れる人です!
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music by KAGINONE (Tokuro Oka, Kenji Yasuda)
http://www.kaginone.com

"Gorak Shep → Kala Patthar Summit"

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